(note過去記事)中華蕎麦屋の店員に泣かされかけた

(note過去記事:2020年12月28日公開)


みんな〜!!!!!!!!
年末年始だよ〜!!!!!!!!
大掃除とか、2020年の振り返りとか、来年に向けての抱負決めとか、充実した日々送ってる〜!?!?!?!?!?!?
僕は送っていません

 

というのも、勤務最終日、上司から今年の仕事の振り返りの際にかなり厳しい指摘を受け、仕事を頑張れなかった自分に対する後悔とか呆れが前面に出てしまったせいで、休まず出勤するという超快挙を成し遂げたにもかかわらず「全然仕事頑張れなかったなあ、同期からも差をつけられちゃって、来年からどんどん忙しくなっていくのに、僕は全然何もできなくて、仕事したくないなー、2020年全部ダメダメだ〜」という考えしかできなくなってしまって、その思考がプライベートのことにまで侵食してきてマジで無理になりました〜〜〜〜!!!!!!

 

あと僕の仕事は対企業の業務が多いので、自分の成果物が実際の役に立っているのを見たり、相手から面と向かって直接感謝される機会が少ないから、なんか僕の仕事って誰の役に立ってるのか、誰を幸せにできているのかわからなくなってきて、もうなんか無理〜ってなりました〜〜〜!!!!

そのほかにも、今年会社入って自分のセクシュアリティ関連(一個前のnote読んでみてね)で日々会社で微ダメージを喰らい続け、ふと休みに入って気が緩んで見たらその微ダメージが蓄積して超デカい塊になってて、押しつぶされました〜〜〜〜〜!!!!単体であればちょっとした静電気くらいの痛みの小さい地雷を毎日踏みぬいていたら、ちょっと気が緩んで免疫が下がったタイミングで全身が痺れて終わりました〜〜!!!!!

そんなこんなでな〜んにもやる気が起きなくて、有給とって土曜から冬休みなのに、やるべきこともせずに寝て起きて寝て起きたら48時間経ってました。そしてまた「頑張れない自分...」という悪循環コンボ、強すぎ〜!!!!!降参〜〜〜!!!もうやめて〜〜〜!!!お前マジでやめろ

 

みんなはさーー、生きててそんな日ってない???そんな日なんてないよ〜って人はタブ閉じて引き続き己の人生を邁進していただきたいのですが、邁進できない系のどうしようもなくて愛おしい人間たちいたらちょっとここきてウチと話そうや

でね、さすがに今日マジで自分の気持ちを立て直したいなと思ったのよ。元気出さなきゃ〜って気持ちというよりは、2020年ほんとは楽しいこともいっぱいあったのに、このままじゃそんないとしい思い出たちが最後の最後に泥沼の感情に塗りつぶされてかわいそすぎるから、アンタたちのこと救ってあげるね、てかウチのキラキラしたかわいい思い出たちのこと泥まみれにするとかほんと許せないんだけど、ウチと河原でタイマンはろうよ、という気持ちです。

 

 

そして僕は、60%充電済みのiPhoneとイヤホンと財布と定期券だけ持ってお家を出て、謎の駅に降り立ちました。

地図とか見ずにテキト〜に歩いてたら、公園のブランコ見つけたので漕ぎました。

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ガチで漕いでたら楽しくなっちゃってアハハッって声出たけど、この街の人々は全員僕が誰だかわかっていないので、全然大丈夫でした。てかブランコ気持ちよすぎーーー!!!!乗った人全員子供に戻れるとかいうタイムマシン泣かせの装置だから、大人やるの疲れたメイツたち全員で今度ブランコ乗りにいこ〜わら

ブランコ飽きたので公園でて歩いてたら、車道で向こうから死ぬほどゆっくり自転車こいでくるおじいちゃん見つけました。雰囲気マジで優しくて、この年の瀬に死ぬほどゆっくり自転車こぐおじいちゃんに悪い人はいないから、仲良くなれそ〜って思って車道横切るとき目があったついでに会釈したら普通に無視されました。

 

ちょっと歩いていたら、また公園見つけました。

画像2

カエル1匹だけで回してるワンオペ公園。
カエルと友達になってあげよ〜って思ったけど、意外と孤独愛してる系のカエルだったので放置して帰りました。寂しくなったらいつでも言いな〜

 

お腹空いたので近くにあった中華そば屋に入ることにしました。

(写真はありません。想像せよ。)

 

少し店内が狭い感じのお店で、行列ができていました。僕の前には男性二人組、僕の後には男女二人組、その後ろには男女二人組、って感じで、僕が一番この後何しても大丈夫な人だなと思いました。

順番来たので店に入って、3席並んだカウンターの真ん中の席に座りました。そしたら僕を挟んでいた二人がそれぞれ食べ終えて店を出たので、3席の真ん中に僕だけポツンという状況になりました。
僕の後ろに男女二人組が待っていたことは知っていたから、店員さんに声かけて「席ずれましょうか?」って聞いたら、「えっ!いいんですか...?ありがとうございます!!」って言われて、なんかすごく胸があったかくなっちゃった〜

 

食べ終わってお店出ようとしたら、店員さんが「さっきはありがとうございました」って言って飴を二粒くれました。嬉しくて写真撮っちゃった〜みて〜

画像3

 

仕事中、僕は誰のこと幸せにできているのかなって悩んだり、色々上司から厳しいこと言われたり、自分の怠惰さに情けなくなったりしたけど、この飴見てたら、僕って人に優しくできるんだな、僕って人を幸せにできるんだな、って気づいて、ふと「なんだ、これでいいじゃん」って思いました。

半径2メートルくらいの人を嬉しい気持ちにできる自分って、仕事なんかできなくても、ちゃんと輝けてるじゃんって思えて、飴を一粒口に入れたら、甘くて、鼻の奥の方が熱くなって、涙が出そうになりました。僕のことなんて誰も知らない街だったから全然泣いても良かったけどね。

そして、残った方の一粒を左のポケットに入れて、僕はポケットの中でずっとその飴を握りしめながら、お家に帰りましたとさ。めでたしめでたし。

 

なんかさ、毎日毎日不安になったり、情けなくなったり、怒ったり泣いたり焦ったりしてる日々だけど、ウチらは休みの日に知らない駅に降りることができるし、何歳になってもブランコを漕げるし、ネットを開かなくても美味しいお店にありつけるし、隣に座ってる人にちょっとだけ優しくできるし、ときにはお返しももらえたりするってことを忘れない限りは、いつまでもきっと大丈夫だよね、絶対に。

僕は、心が貧相になるたびに、この日記を見返して「いけないいけない、こういう人生を過ごしたいんだった」と思い出せるようにしたくて、今この文章を書いております。

 

わ、この文章書いてたら、2020年がとっても素敵な一年だったように思えてきたぞ。わ〜!泥にまみれてた思い出たち、水で洗ったら超綺麗に輝いてんじゃん〜!! お、仕事も、完璧ではなかったけど、ちょっとは頑張れたかもな。来年はもう少し上手くやれる気がするな。最悪別に辞めたっていいし。

うん。いい調子、いい調子。

 

とりあえず来年は、仕事用のカバンに飴玉を忍ばせることから始めてみようかな。